[アパレル]内職主婦による卓越した縫製技術の格安ブランドについて考える

はてなブックマークで、アパレル業界の原価計算の内容を扱っていて注目されているエントリーがありました。
はてなでアパレル業界のことが話題になるのは珍しいので、ちらと見てみたのですが、
洋服好きとしては、なかなか興味深いエントリーでした。

アパレルの裏事情

たぶん関係者に迷惑かけないようにぼやかして書かれておられると思うのですが、
ものすご気になって追ってしまいました。すみません(ーー;
そしたら思いの外、記事が色々出てきたので、まとめて書いておきます。

テレビ番組というのは『ガイアの夜明け』で、その回の内容は
こちらのページに掲載されてます。

http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview110104.html

いま日本で流通している衣類の95%は中国などで作られていて、日本製品はほとんど姿を消しつつある。そんな中、中国に負けない価格で高品質な子供服を作り続け、ヒット商品となっているメイド・イン・ジャパンの子供服ブランドがある。作っているのは繊維の町、岡山県倉敷市児島にいる内職の主婦軍団だ。40年以上ミシンを踏み続けてきた彼女たちはプロの腕前で、ミシンに関しては誰にも負けないという職人意識の塊だ。そんな貴重な人材をまとめあげているのがマルミツアパレルの光實社長。同業他社が海外に進出する中、日本産にこだわり続け、30年間子供服を作り続けてきた。日本製がほとんどなくなった今、ようやくその価値がまた見直されている。そんな内職の手作りの子供服に目をつけたのが東京の会社、ギヤマンの宮本さん。日本のおばちゃんの手作りの服を中国に出したいと、光實社長にお願いする。長年中国に押され続けてきた光實社長にとってはかつて想像もできなかった反転攻勢のチャンス。「中国の大量生産と我々のものづくりは全く違う。ズボン1本1本に気持ちがこもっている。日本のものづくりの意地を中国に見せてやろう」と、おばちゃん軍団とともに一念発起した。
安価なものを大量につくり続けてきた中国に、おばちゃんの手作りの価値はどこまで通用するのか?日本職人のプライドをかけた挑戦を追った。

こちらのページは好意的に内容がわかりやすく掲載されてます。

売上増!マルミツアパレル、主婦の手作り子供ズボンが大人気!光實庫造-ガイアの夜明け

子供服の詳細については、このファンページが詳しかったです。

子供服ジポン(JIPPON)ファン情報局

GYNと言う子供服ブランドは、今注目されている
岡山県倉敷市にあるマルミツアパレルが製造元となり
株式会社ギヤマンが販売元となっているブランドです。

GYNの子供服には、GYNのロゴと一緒に日本職人製とも書かれており
「MADE IN JAPAN」すなわちマルミツアパレルを支えている
内職のおばちゃん達の技術力を示しています。
また、おばちゃんがほっかむりをした横顔も描かれています。

ほっかむりのおばちゃんはサイトロゴにもなってますね。

GYMデニム楽天市場店

コンセプトページ

近隣の縫製工場も閉鎖されているというし、
リストラされたり、時間帯が制限される主婦に雇用を提供という点と
職人の手作りというのをブランド力にしているという点は
企業として評価できると思う。
2000円というのは、中国と勝負するために出したギリギリの値段なんだろうなぁ><。
それだけ質がよかったら、もう少し金額出してもいいっすよという気もしますが。
それにやはりそれほどの高い技術を持った人達であるならば、
あくまでも主婦(パート仕事)ではなく縫製職人として考えるべきだと思う。
このへんの表現が、自分は番組を見てないので、掴めてない部分もあるし、
アパレル業界にいたこともないのでよくわからない部分もあるのですが。
持ち上げられててもやっぱり安い賃金なのかなーとか。
このへんIT業界とも似てるなーと思いました(^^;はっは。

あとは番組内で後継者について触れてなかったようなので、
やっぱりこのへんは気になりました。

38歳の人はともかく、71歳の方はあと何年この仕事が出来るんでしょうか。
そして、この内職主婦さんたちがいなくなったら、このブランドはどうなるんでしょうね・・・。

アパレルに限らず、職人さんが軽んじられたり、後継者不足はどの分野でも深刻ですね。。。

個人的にはここの商品すごく気になるんで、今度姪っ子にでも買ってあげようと思いますw

日記

Posted by ponnao