『追悼 脚本家・首藤剛志展』in杉並アニメーションミュージアム
杉並アニメーションミュージアムで行われている『追悼 脚本家・首藤剛志展』に行ってきました。
空モモの例の前期クライマックス回が終わったらと思ったら、この時期になりました。
杉並アニメーションミュージアムでやってる追悼脚本家首藤剛志展が明日までなので行ってきた。えーだばコラムを見直して復習したせいもあってか、資料が非常に興味深いものばかり。 style.fm/as/05_column/0…
— ponnaoさん (@ponnao) 2月 18, 2012
ぐっときたもの>WEB スタイル主宰の追悼本、それからのモモの手書き原稿、銀英伝の緻密な分析メモ。そこまでやってから書くんだ!!と原作ファンとしても感動ものでした。はじめて物語の資料も興味深かった。
— ponnaoさん (@ponnao) 2月 18, 2012
シアターで海モモを見たんだけど、午前中空モモの総集編を見てたので、違いが如実に感じられた。地球のパパは空モモの方が断然ダンディーなんだなあ(笑)
— ponnaoさん (@ponnao) 2月 18, 2012
展示のところに、WEBスタイルの追悼イベントの時に作られたと思われる
追悼本が置いてあったのですが、これがすごい読み応えありました。
クリエイターの方が多く書いてるだけあって、文章も秀逸です。
首藤さんが書いたWEBスタイルのコラムとかぶってるとこも結構あって、
双方向からの見え方が興味深かった。
ま皆さんコラムを見てから書いているのかもしれませんが・・・(^^;
以下、私の主観も多々入ってる部分があると思うので、ご容赦ください。
各々下に首藤さんのコラムから関連部分を抜き出しました。
わたなべひろし氏 海モモ「走れ夢列車」について
海モモの「走れ夢列車」のことが多く語られてたのが印象的だった。
大変だったが全部任されたのが嬉しかったというような内容でした。
石田氏の死は、わたなべひろし氏にもショックだったに違いない。
僕らは何らかの形で「ミリオンをさがせ」を、表に出したかった。
石田氏の追悼の意味も込めて、「ミリオンをさがせ」の一部分でもアニメにできないだろうか……。「海モモ」のエピソード中でなら、できるかもしれない。もちろん、脚本は僕で、絵コンテ・演出・作画監督はわたなべひろし氏であることはいうまでもない。
作りたいアニメを夢見て、それが果たせぬまま死んで行ったアニメーターの話……そのアニメーターが作りたかった作品が「ミリオンをさがせ」。僕は、「ミリオンをさがせ」のエピソードの一部を挿入して、脚本を書く事にした。
話は、あるアニメーターが作りたいと夢見ていた作品の主人公の少女ルーが、モモそっくりだった事から始まる。
死期の近づいたアニメーターは、作りたかったアニメの夢を見る。
モモはその主人公ルーになりきろうとする。だが、その夢の中に、本当の主人公のルーが現れて……という展開だった。
監督の湯山氏も、「空モモ」で石田氏の事はとてもよく知っている。
湯山氏も石田氏の追悼を意味するこのエピソードに関しては、進んで頷いた。
ただし、あまりに僕らのプライベートな事情で作るエピソードである。
プロデューサーやそのほかのみなさんに無駄な気苦労をかけては悪いと思い、事情は僕とわたなべ氏と湯山氏だけの内緒にしておいた。
それが「走れ夢列車」である。
音楽は、小森まなみさんの「魔法のシグナル」という歌を効果的に使うことになった。
ただ、モモと「ミリオンをさがせ」の主人公ルーはそっくりだという設定だから、声の林原めぐみさんには2役をしてもらう事になり、アフレコの1週間ほど前に林原さんには、「走れ夢列車」を作った事情を話した。
林原さんには「もっと早く事情を話してくれればいいのに……。そういうことなら、わたし、モモとルーの声の役作りを考えたかったのに」と叱られたが、アフレコで、林原さんは充分、がんばってくれた。
「走れ夢列車」のアニメーターの名前はストーン……石田氏の石の意味である。脚本には、僕の名前と一緒に、石田氏の名前を載せた。
あとミンキーモモのムック本で、
結婚式の写真を使われたエピソードについて苦笑気味に語ってましたが、
私もこのムック本小学校のときに買いましたが、
幼心にちょっと気になってましたよ(^^;
海モモ・クリィミーマミのプロデューサー堀越徹氏
海モモのプロデューサーだった堀越氏は
魔法の天使クリィミーマミのプロデューサーでもあって、
当時はクリィミーマミでミンキーモモ(空モモ)に勝ちたかった
というような内容が書いてあって非常に印象深かった。
マミが軌道に乗るまでは心配で寝られなかったそうです。
マミと空モモって映像コラボ作品もあったけど、
10年経って、新しいモモで合体したというのが感慨深いですね。
そういえば空モモはテレ東だけど、海モモは日テレだったですね。
堀越氏は現在は日本テレビ音楽常務取締役。
日本テレビの堀越徹プロデューサーは、最初から『ミンキーモモ』に好意的で、「海モモ」の第1話の脚本を読んで、「ここ数年、こんなに面白い脚本は読んだ事はない」と言って喜んでくれた。
お世辞だとしても、僕はうれしかった。
「海モモ」の声についても『アイドル天使 ようこそようこ』のレギュラー、サキという役で、僕は林原めぐみさんをよく知っていたから、林原さんが「海モモ」の声をやると聞いて不安は少しもなかったが、「林原めぐみさんが、『海モモ』として望みうるベストの声だ」と、わざわざ念を押して僕に言ってくれたのも堀越氏だった。
声優 小山茉美が書いた初めて書いた脚本について
主に自分が出演した作品についてのことが書かれてましたが、
その中で「ようこそようこ」で小山さんが初めて書いた脚本の話が書いてあるのに目をひきました。
首藤さんもコラムの中でこのことについて語ってます。
さらに、ちょうどそのころ仕事を休んで世界一周をしていた声優の小山茉美さんからも、ニューヨークからプロットが届いてきた。
小山茉美さんに声をかけたのは、声優としての実力もあるが、当時、小山茉美さんが書いたエッセイが、なかなかよかったからだ。
小山茉美さんには、声優界の裏話風のエピソードを書いてもらおうと思っていたのだが、外国へ行ったと聞いて、脚本はあきらめていた。
それが、いきなりニューヨークからである。
しかも内容は、声優のエピソードではなく、環境破壊の話だった。
ニューヨークの連絡先に電話したが、小山茉美さんが書きたいものが環境破壊の問題であるのなら、それもいいだろうと考え直した。
このエピソードは、多少クリスマス用の話に書き直し、38話に相当する「地球の酸素がなくなる日」という題名で作品化された。
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