[Anime]『エヴァンゲリオン破』雑感
色々な人に見ろ見ろと言われてたんで、なんとなく感想を書かなきゃなぁと思ってたのですが、
頭の中にあるものがイマイチまとめられず、こんな時期になってしまいました(´・ω・`)
映画を見た後に色々インスパイアされることがあって、
やっぱりまとめきれず雑感になってしまいましたが、興味のある人はどうぞ。
■日テレの一挙再放送
全部見てからいったよー。なので、よりおもしろく感じました。
最初見たときも思ったけど、中盤の明るい話の方が好きですね。
だから、話としては、第九話「瞬間、心、重ねて」が一番好きだったりする。
■エヴァとひぐらしのなく頃に
登場人物が前作よりも成長して問題解決に向かっていく様は、
なんだかひぐらしに似てるなぁと思いました。
特にレイの性格がだいぶ変わったよね。
シンジとゲンドウのために、食事会をやろうとするのと料理をがんばってるシーンはかなり萌えた。
今までそんなに好きじゃなかったけど、ちょっと好きになりました。
■人類補完計画と緑野原シリーズの「宴の海」設定
20210518追記
星野先生の訃報大変ショックでしたが、作家の方のツイートで似たような内容がツイッターでバズっていたのであげておく
ところで人類補完計画と同じ思想原型が星野架名さんの「緑野原シリーズ」の「まほろばフェスタ」にあると私は今も信じて疑わない
こちら出典は昭和61年 pic.twitter.com/Nz9FGylccN— 深志美由紀 (@angelusace) March 28, 2021
エヴァの中で一番ナゾなのが「人類補完計画」って一体ナニよ!?
ってなことだと思うんですが、自分なりに考えてみた。
で、この内容を考えると、いつも思い出す漫画があります。
20年くらい前に「花とゆめ」で星野架名が掲載していた「緑野原シリーズ」というSF少女漫画です。
それに、地球に接近する現象として「宴の海」or「99番目の海」というのが出てくるのですが、これが「人類補完計画」に近いのかなぁと。
非常に説明しずらい独特な設定の話なのですが、少し説明すると、
「まほろばフェスタ」という作品の中で、地球全体が溶け合う=「宴の海」という表現が見られます。
主人公の男の子は、実は人間でなくて、
「98番目の海が地球に来た時に、母親が作り出した幻想で、アーグの突然変異的生命体」という設定なのです。
で、その子は地球外の生命体なので、海から1人はじきだされて、
第三者的に、溶け合って融合する地球全体(人間達も)を見るのですが、
人間同士が溶け合っているときは、不安も争いもなくとても充実した状態(完全な状態?)になっていて、主人公の子がうらやましがるという話でした。
<参考>
★『緑野原シリーズ』のネタバレTalk部屋
なので、ゲンドウがしきりに人類補完計画が実現すれば、(エヴァと融合した)ユイに会える・・・
という言動をしてるのを見ても、やっぱり全部溶け合っちゃうことか??と思ってしまいます。
あるQ&Aページの答えでも、「群体としていきづまった人類を完全な単体生物として進化させる計画」と答えている人が複数います。
★エヴァンゲリオンの人類補完計画って何? – 教えて!goo
でも、実際そうだとしたら、そんなの単純すぎておもしろくないよーとも思う。
それとはまったく違う意見を述べてる人もいて、これが聖書などの文献がを調べ上げられてる内容ですごくおもしろかった。
ここの文中だと、以下のことが補完計画とされています。
ゲンドウは、遺伝子操作を加えて作られたエヴァを疑似母胎となし、母親の意識をエヴァにとりこみ、母を失った子供をA10神経(大脳皮質にあり、親への感情などに関する部分も含む)で接続し、LCL液で取り込む、という形で胎内時を現実化させ、そこから、本人の意志による選択で新生する、という驚くほどラジカルな方法論で補完計画を確立しました。胎内ではなく、外の世界を自分の意志で選び取らせるのです。
なので、前作の最終回のシンジの内面の悟りみたいなものが、やっぱり補完計画の終結なのでしょうか。
でも、それだと納得がいかなかったから、新しいものを今作ってるわけだよね。
自分的には、漠然とこういうイメージです。
エヴァの操縦席=母親の胎内=人間が他者と関わる以前の状態の象徴
ATフィールド=心のバリヤー
パイロットとエヴァをつなぐA10神経にも、重要な意味がありそうですね。
■人類補完機構
色々探しててたどり着いたのですが、「人類補完計画」の言葉の元ネタは以下らしいです。
★ノーストリリア―人類補完機構 (ハヤカワ文庫SF) (文庫)
■「監督不行届」に見るカントクの結婚がエヴァに与えた影響
庵野監督夫人の漫画家「安野モヨコ」が書いたギャグエッセイです。
ヴィレヴァンで発見し、こんな本があるんだ~と気になり、
先日古本屋で見かけて立ち読みしました(買えよ)
アンモヨは昔から好きで、漫画は大体読んでます。
美人画報とかのエッセイ本はあまりチェックしてないけど。
カントクの微笑ましい奇行の様子と
カントクを一般化させなきゃと思いつつ、カントクに引きずられて、
どんどんオタク化(私には逆に解放されて行くように見えましたが)していく
奥さんの様子が、おもしろおかしく描かれているエッセイ漫画です。
私の中で、庵野カントクは知的でスタイリッシュなイメージがあったので、
ちょっと内容意外でした。オタレベルが想像をはるかに超えてました。
私的には部屋をキレイにしても紙袋がどうしても捨てられないという話が、すごくおもしろかった・・・。
でも、巻末の庵野カントクのインタビューで、この漫画は、読んでる人を楽しませるために、かなり誇張して書かれてるとは書いてあります。
で、そのインタビュー内で、
「嫁さんのマンガは、マンガを読んで現実に還る時に、読者の中にエネルギーが残るようなマンガなんですね。(中略)現実に対処して他人の中で生きていくためのマンガなんです。(中略)『エヴァ』で自分が最後までできなかったことが嫁さんのマンガでは実現されていたんです。ホント、衝撃でした。」
というので、新しいエヴァはあんな感じなのかと納得したのです。
結婚してというよりかは、奥さんの作品にかなり影響を受けているんだと思います。
そういうのって結構多いよね・・・。絵柄が変わっちゃう人とかもいるよねwww
カントク自身は、ものすごく人とコミュニケーションをとりたいという欲がある人なのだと思う。
でも自分ではあまりそれがうまくできてないなと思い込んでいるところがあるのかもしれない。
それをエヴァに投影してるのではないかな。
アマゾンで同じような感想を書いてた人もいました。感銘を受けた部分も全く同じ。
でも私はシンジ×レイだな。
エヴァはどんなに色々読み漁っても答えが全く見えないです。
たぶん、作ってる方も明確な設定というのはないんだと思います。
しかし、やっぱりカントクがインタビューで言ってるように、
前作はコンプレックスを克服した止まりになってると思うので、今度はもっとパワーの出る終わり方を期待しています。
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コメント一覧
緑野原の作者がヱヴァンゲリオンの発案者の実力を妬んでか発案者の幼なじみの首に縄をかけさせたのは裏側で有名な話。
似ていて当たり前だけど星野架名は終わった人。並べちゃだめだよ。