[映画レビュー](ネタバレ注意)ブラック・スワンと『ひぐらし』と『パーフェクト・ブルー』と

2011年6月20日

映画自体はとてもおもしろかったし、ナタリーの演技も素晴らしかったのですが、
なんかに似てんな~~(--;と鑑賞直後に考えはじめ、
最終的に「ひぐらし」と「パーフェクトブルー」にたどり着いたので、
自分でもえぇぇ~と思ってしまいました。
もちろん、アミダラがダークサイドに~とも思いましたが(笑)。

ブラックスワンinひぐらし風

周りの人がおかしく見えはじめたと思ったら、
実は自分がおかしかったというのが、なんとも「ひぐらし」風。
そこで勉強してたせいか、あーここまでがリアルで、こっからが妄想だな~
と勝手に一人ごちてました。
最後のはホンモノだったのは意外でしたが。
解編 も見たいぜ。

他の人のレビュー見ると、母親ヤバいって見てる人が多かったけど、
あれはニナの思い込みの部分も投影してるような気がする。
ケーキを捨てるシーンは確かにこわかったし、こういう風に育ててしまったという落ち度はあるんでしょうが。

ブラックスワンinパーフェクトブルー

パーフェクトブルーについては、だいぶ前に下の記事を読んでたのですが、
今日見終わるまですっかり忘れてました。
他の人のレビューに書いてあって思い出しました(^^;

バレエ・ホラー『ブラック・スワン』と『パーフェクト・ブルー』 – ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記
文中のオマージュシーンがわかりやすいスライド(笑)
ちっとこじつけかな~という感じがするのもある。

ブラックスワンonパーフェクトブルー – ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記

パーフェクトブルー(PERFECT BLUE)/「ブラックスワン」との類似と相違 | 映画感想 * FRAGILE

ブラック・スワンwikiより

2010年、アロノフスキーは1998年のアニメ映画『パーフェクトブルー』と『ブラック・スワン』の類似性を指摘されたが、影響は無いと述べている[8]。アロノフスキーは以前、『レクイエム・フォー・ドリーム』でバスタブのシーンを再創造するために『パーフェクトブルー』のリメイク権を購入し、また2001年に同映画の監督である今敏と対談を行っていた[9]。

なので、既にリメイク権を持っちゃってるので、パクリ云々と言われたところで影響はないわけですが、
やっぱり否定しないで、今監督に捧げろよって言ってる人も多いみたいです。
私も今監督の作品好きなので、できればそうして欲しかったですが。
この件はどちらかというとアメリカでは一般的に知られてて、日本ではマニアしか知らないという感じらしいw
今監督とアロノフスキーは、千年女優が出来上がる頃の時期(2001年)に上の件で対談をしています。
その時の今監督の日記もネット上で読めますが、

アロノフスキー監督は今でも、というか今だからこそ「パーフェクト〜」を実写でやってみたいと思っているそうな。
 聞くところによると最近アメリカではいわゆるアイドル的な存在で売れているグループだかがあるらしい。“なんとかーズ”だったと思うが名前は失念した。
 ともかくそういう背景も考えると「今“パーフェクト〜”の実写を作れば絶対受ける」と力説する。アイドル的存在に対して日本ほど免疫のないアメリカでは、まだ彼女たちが「処女かどうか?」が大問題になっているのだとか。

ここのくだりを読んで、ニナが監督に「処女か?」と聞かれて、
恥ずかしがってるシーンを思い出しましたww
この対談の時もダーレンは「あれはオマージュ」だと言ってたそうですがw
まぁ某かの影響は受けているとみて間違いないでしょう。

パクリか云々はおいといて、
こういうアカデミー賞をとるような映画が、
日本のアニメに影響を受けているんだったら、それはそれでおもしろいと思いました。
ブラックスワンもパーフェクトブルーもかなり濃ゆい類似性はありますが、
もちろん違うところもあって、どちらもおもしろい映画だと思います。
特にブラックスワンはナタリーの演技がすごいし、カメラワークもおもしろいので、
それだけでも映画館で見る価値のある映画だと思いました。
でもパーフェクトブルーの実写化はもうないんだろうな~と思うと、それは残念に思います。
それに今監督がこの作品を見れなかったことも。
結局私もこの方と同じ結論になってますね(^^;

映画

Posted by ponnao